movie

映画は映画だ

珍しく韓国映画を観た。劇場には、噂に聞く韓国俳優ファンの女性たちがいっぱいいました。それはそれとして、映画は面白かった。 えーとユングっぽく言うとあれだ、人格が未熟な主人公(カン・ジファン)が自らの影(シャドウ)ともいうべき人物(ソ・ジソブ…

チェンジリング

ネタバレあり

レボリューショナリー・ロード

ひょんなことからちょっと前に観た。ケイト・ウィンスレットの顔は立派ですね。鼻梁がしっかりしている。小さな鉄骨が入っているみたい。その鉄骨を中心に構築された顔は美人だけど、男性的でもある。両性具有的な大人の顔。 ディカプリオは対照的に、丸っこ…

トウキョウソナタ

『トウキョウソナタ』を観てきた。映画館に入る時に、週刊文春の映画評でおすぎが★一つだったのを思い出した。不安になりなから映画館の椅子に座る。 予告編が終わると映画が始まる。 吹き込む雨にカーテンが揺れている。住宅の中に雨が侵入してくる映像。 …

ダークナイト

面白かった(略)しかしヒロインはちょっ(略)バイク笑った(略)リバタリアン的な(略)そのへん『24』かと(略)例外状態(略)精神分析的な面も少し(略)再評価後のバットマン像総まとめ的な(略)でもバットマンの存在感は(略)携帯電話ハッキングが…

ポニョ。

ポニョ観てきた。以下メモだけどネタバレーニョ。

アフタースクール

http://www.after-school.jp/ 面白かったです。前半はいまいちつまんないなあと思いながら見てたんだけど、後半、ヒネりがはいるとこから状況が二転三転して引き込まれる。映像による叙述トリックで観客を引っ掛ける映画ってのは、映画の作り手は一度は構想…

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』を観た。評判に違わぬ傑作でした。以下ネタバレ含む感想メモ。

ヴォネガット『スラップスティック』原案の映画

id:kokada_jnetさんのblogで、ヴォネガットの『スラップスティック』を原案にした映画があることを知る(http://d.hatena.ne.jp/kokada_jnet/20080514#p2)。そんな映画があるとは知らなかったので驚く。ハヤカワ文庫の解説には書いてあったっけ? しかし映…

レンブラントの夜警(ピーター・グリーナウェイ監督)

昔、グリーナウェイ監督の映画が好きだった。観てたのは『英国式庭園殺人事件』から『プロスペローの本』まで。 好きだったのは、この監督が方法論だけのゴリ押しで映画を撮ってしまうところ。才能とかそういうのとは別のところで一本の映画を構築してしまう…

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

(ネタバレ)

ここんとこDVDで観た映画たち

近所のTSUTAYAがひんぱんに半額DAYをやってるのに気付いたので最近ぽろぽろと映画を借りてみてます。 でもうちのちっこいテレビの画面で観るとあんまり観た気がしない。なんか遠くでやってる映画を横目で観てる感じ。なので感想も走り書きなのです。 ある殺…

プラネット・テラーinグラインドハウス

ちょっと前に観た。バカでした。「仲間が感染してゾンビになったので泣く泣く殺す」というシーンが欲しかったかな。あとはだいたい全部ありました。何の全部だ……まあその、中学生が妄想するようなシーンの全部。あんな役をちゃんとやるブルース・ウィリスは…

「グーグーだって猫である」に楳図かずお

2008年夏公開予定の映画「グーグーだって猫である」に楳図かずおの出演が決定じたのらもーん!楽しみにじて待つのらー! http://umezz.com/mt/archives/001051.html そいえば大島先生も楳図先生も吉祥寺ですな。楳図邸新築のトラブルって和解拒否したらしい…

『デス・プルーフ in グラインドハウス』

とかくこの世は脚と尻 アメリカのマンガ家でロバート・クラムという人がいまして、フリッツ・ザ・キャットとかが有名ですが、この人が女性のお尻と足が大好きで、王様になって国中の女のケツを独占したい、なんて夢想をそのまんま作品にしたりしてます。 こ…

恋愛睡眠のすすめ

renaisuimin.com is Expired or Suspended. 6歳の男の子がシャルロット・ゲンズブールに恋するお話だった。とても切ない。 実際は主人公は6歳じゃなくて20代の青年なのだけど、頭の中身は夢と現実の区別がない6歳の男子そのままといってよく、子供の気…

『松ヶ根乱射事件』

これは面白かった。繰り返します。これは面白かった。安倍首相は夫婦で映画鑑賞が趣味らしい。この映画も鑑賞してくれないかな。どうかな。無理かな。ここ読んでたらぜひ…読まねえか。まあ万一何かの偶然で目にはいったときはご一考を。映画の冒頭、女が真っ…

『パフューム ある人殺しの物語』

某アイドルグループとは関係ないのです。ストーリーは大変面白いし、題材は興味深い。原作未読だけど、読めばきっと面白いであろうことはよくわかる。主演のベン・ウィショーも変な顔してて良い。 でもそこまで、でした。異色の主題を扱った、一種のSFとでも…

『叫』

いや面白かった。あまりに面白すぎて不安になったくらい。なんというか、黒沢清にしてはスムースすぎる。実は黒沢清の作風を巧妙にまねた誰かによって撮られてるのではないか、とか。それにしてもあの警察署内の風景は笑った。どこだよあそこ。工場かな。何…

『リトル・ミス・サンシャイン』

先週観ました。いい映画、幸せな映画でした。主演の女の子がアカデミー賞の主演女優賞にノミネートされたそうで、受賞すれば史上最年少の受賞者とか。私は賞にはまったく興味がないけど、この映画の彼女を観ると、オスカーとれたらいいなあと思う。なんつー…

スキャナー・ダークリー

原作はP.K.ディックの名作。SFというより、SFの手法で変形された主流小説としてディック随一の傑作だと思う。それにしてもこの映画の映像は不思議だ。実写の映像をもとにしたロトスコープによるアニメ。同じ監督の『ウェイキング・ライフ』もこの手法で撮っ…

『パプリカ』

観終えて、なぜか小林まことのマンガを思い出した。なんでだ。 あの警部のせいか。そういえばあの人は小林まことのキャラっぽかった。少し古いタイプの男っぽさを持っているキャラクター。パプリカが、小林まことのマンガのキャラクターみたいにあごをがくっ…

鉄コン筋クリート

観てきました。とりあえず簡単にメモ。 ・原作にかなり忠実。ただ、原作はクライマックスが抽象的でちょっと困るのだけど、そこもトレースしてしまっているような気はする。 ・宝町の美術は圧倒的。これは本当にすばらしい。空間丸ごと自分の手に所有したい…

『硫黄島からの手紙』

きつかった。観る前に筒井康隆の『ヘル』なんていう悪夢小説を読んでたのもマズかった。しかしまあ硫黄島はほんとに悪夢のような戦場だ。それをよりによってイーストウッドがやるわけで。何もあんたがやらなくても、と少し思う。『父親たちの星条旗』では姿…

『トゥモロー・ワールド』

主人公が偉いさんの兄に会いにでかい建物に入っていったら何故か『クリムゾン・キングの宮殿』がBGMで、しかしこの建物はどっかで見たなーと思ってたら窓の外を豚の気球が飛んでて、あ、ここはピンク・フロイドのあのアルバムのあそこだーっ!…まだ豚の気球…

『父親たちの星条旗』

この映画での硫黄島は、全体がまるで一つの黒い岩だ。岩の中には地下陣地が築かれ、日本兵が息をひそめている。米兵たちが上陸する場面で、地下陣地の中からその様子をうかがう日本兵の目線のカットが挿入される。しかし日本兵の顔そのものは、ほとんど映し…

『LOFT』(黒沢清監督)

ひとつ下のエントリはしばらく前に書いたのだけど、長い割にはツマラン気がして載せませんでした。なんでそれを引っぱり出したかというと、黒沢清の『LOFT』を観たせい。先の文章で私は決して本体にたどり着けない他者への恐怖についてうだうだと考えたので…

『時をかける少女』(細田守監督)

昨夜は『時をかける少女』を観てきました。 『時かけ』は原田知世版もちゃんと観たことはないし、私はツツイストの少年だったけど原作はそれほど印象に残ってません。でも『続・時をかける少女』(石山透)までちゃんと読んだぞ。 そんな感じで特に『時かけ…

http://tora-ten.com/pc/index.html 楽しそうだけど公式サイトのフラッシュ重い。なんでこんな作りにしちゃうかな。 そういえば 悪魔とダニエル・ジョンストン は秋に日本でも上映するんだよね…ね?

嫌われ松子の一生

観ました。良かったです。泣きました。まあ、私はよく泣くんですが。ある日、荒川の川べりに死体となって転がっていた一人の女の物語です。ホームレスのような身なりでぶくぶくと肥え太り、ボロアパートのゴミ部屋でひとり暮らし、周囲の住人からは嫌われて…