『時をかける少女』(細田守監督)

昨夜は『時をかける少女』を観てきました。
時かけ』は原田知世版もちゃんと観たことはないし、私はツツイストの少年だったけど原作はそれほど印象に残ってません。でも『続・時をかける少女』(石山透)までちゃんと読んだぞ。
そんな感じで特に『時かけ』自体にそれほど思い入れはないものの、この映画はネット上での評判がすごく良いので観にいきました。
感想。良かったです。
まあ明るい青空の下でのキャッチボールとは無縁な思春期を過ごした私は、この夏の光に溢れた作品世界には身の置き所がないなあとも感じたんですが、それはそれとして。
画面の隅々まで神経の行き届いた、それでいて終始のびのびとした勢いを失わない、良い作品でした。

シナリオでのタイムリープの扱いにとても感心して感想書きかけたけど、感心したポイントはネットで読んだ東浩紀氏の感想とかわらない気がするので省略。東さんの感想はこちらです。東さんほど感動はしませんでしたが、でも話の作り方には感心しました。

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「このさわやかさにココロが負けないようにしなきゃいかんな」と思い、帰宅して駕篭真太郎『六識転想アタラクシア』を読み返して寝たのだった。

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ネットの口コミがこの作品ではかなり有効に働いてるみたいだけど、思い出すのは2年前の夏、湯浅政明監督の傑作『マインド・ゲーム』で同じ現象が起き…てほしかったけど、いまいち起きなかったこと。あれもなあ。劇場でヤられた観客の一人としては、もっとたくさんの人に劇場で観て、驚愕してほしかったんだけどなあ。