2012-01-01から1年間の記事一覧

11月に観た映画メモ

キック・オーバー 面白かった。これは拾い物。拾えて嬉しい。 最初は舞台設定があまりに荒唐無稽に思えて、ほとんどSFーーというかメル・ギブソンが日活無国籍アクションに出ているような錯覚を覚えたが、あとで調べたらあの無茶な刑務所には一応モデルが実…

10月に観た映画メモ

アイアン・スカイ 月からナチがやってくる映画。たのしい。 スターログという昔のSFビジュアル誌のことを思い出した。この映画はなんとなくスターログっぽい気がする。といってスターログをリアルタイムで読んでたわけでもないんだけど。SFというジャンルに…

ネットとクレカとデモ

数日前の落雷で自宅のADSLモデムがどうやらイカれてしまったようだ。インターネットに繋がらない。モデムが落雷でこのザマというのは2回目なので、そろそろADSLもやめどきかと思った。 光回線にするか。光もいいけど、工事費がかかる。それより何より、私は…

水族館劇場『NADJA 夜と骰子とドグラマグラ』

久しぶりに訪れた博多埠頭は風が強かった。昔は博多パラダイスと呼ばれていたタワーの横を通り過ぎると、砂利敷の駐車場に、見慣れない芝居小屋のシルエットがくろぐろと見えた。鉄パイプで組まれた櫓に絡みつく樹木の枝が、この小屋の経てきた永い時間を感…

チェルフィッチュ『現在地』

イムズホールで昼間に観た。前売り買いそびれたから早く行かないと席がないかも…と思ったが、開場30分前で余裕でした。なんかもっと行列とかできてるのかと思ったよ。 チェルフィッチュの舞台を観るのは初めてだ。仮設的に作ったスターバックス、という感…

ル・アーヴルの靴みがき

カウリスマキの新作。鼻の赤い酔っぱらいがこんなかわいい映画を撮ってどうする、みんな誤解するぞ、と思うのだが、まあかわいいのは事実なので仕方がない。ル・アーブルの港町の風景のなかにくっきり浮かび上がる黒人少年の頭の輪郭がきれいでした。 ざっく…

別離

イラン映画。観てるとどんどん後悔の念が強くなる。この映画を観たことを後悔してるんじゃなくて、登場人物たちが重ねる小さなあやまちやごまかしに胸が痛くなる。この映画に出てくる人たちは誰一人として悪人ではないんだけど、お互いにからまりあい大きく…

4月に観た映画メモ

メモだけでも書かないと忘れてしまうでな。 ドライヴ これは変な映画でよかった。日常世界に対する異物としての暴力の描き方は塚本晋也を連想した。ところどころリンチ的だったりもする。でもって監督はホドロフスキーへのオマージュだと言ってるそうで。 ス…

最近見た映画3本

どれも良かった。そしてどれも上映時間が90分程度。やっぱこれくらいの長さが一番良いのではないですかね。あるいは3時間超えるか、どっちかにして欲しい気がする。

POV 呪われたフィルム

上映時間92分 まったくマークしてなかった映画なのだけど、どうも観た人の感想がただごとでは無い様子なので観に行った。映画が終わって場内が明るくなると私は死んでいた。やられた。なんだこの奇跡のメタ映画。正直ポスターなんかの印象では「若手女優使っ…

おとなのけんか

上映時間79分。最初は公園の風景で、表情が見えにくいくらいの距離に子供たちの群れがいて、なんだか揉めてる様子。そこにタイトルや出演者の名前が重ねられて、すいっすいっと手前に寄ってくる。このリズムとスピードが小気味いい。 子供たちの中でひとつの…

ヤング≒アダルト

上映時間94分。シャーリーズ・セロンの家族に乾杯。まあ乾杯してないけど。それどころか新調した服にワインぶっかけられたりしてるけど。 NHKの『家族に乾杯』は鶴瓶が地方都市の家族と交流して幸せになる番組だけど、この映画はシャーリーズ・セロン演じる…

ペントハウス

これはいいドートマンダー映画。いや実際にはドートマンダー物じゃないんだけど。 ドートマンダーはアメリカの小説家ドナルド・E・ウェストレイクが創造したキャラクターだ。天才的犯罪プランナーのドートマンダーが個性豊かな仲間たちを集めてすったもんだ…

ドラゴン・タトゥーの女

スウェーデン版は未見。原作も未読。 原作は小説だけど、リスベットの造形はコミックっぽいな。もしアメコミ原作映画をフィンチャーが撮ったらこういうふうになるんでないかという感じ。リスベット:ビギンズですな。 映像・編集はえらいかっこよかったです…

夢と検索

自動車の暖かい後部座席でたまに眠りに引き込まれそうになりながら、窓の外を眺めていた。昨夜ネットで検索中に読んだ二つの記事のことを考えていた。一つはウィキペディアの記事でもう一つはなんだったか…ともかくこの二つの記事には非常に興味深い共通性が…

サウダーヂ

映画『サウダーヂ』は福岡なら今はKBCシネマでやってます。観ましょう。要点は以上。 * ところで大河ドラマ『平清盛』第一回を観た。大河ドラマファンというわけでもないんだけどなんとなくテレビつけたらOPのところで"挿入曲「タルカス」"と出て、こりゃど…

大晦日/元旦

大晦日。今年は母と二人の静かな年末だった。紅白を眺めながら何故か大江の『遅れてきた青年』を読んで年を越す。大江の長編ではこれと『叫び声』をまだ読んでなかった(あと封印作品の『夜よゆるやかに歩め』がありますけど多分読まないだろう)。最後の方…