モールス

リメイク元の『ぼくのエリ』は未見。『吸血少女対少女フランケン』なら観たけど(何の関係もないなそれは)。


舞台は1983年のレーガン時代のアメリカ。この時代のアメリカにした意味は分かるのだけど、それを今ひとつ生かしきれてなかったような。もっとも、アメリカ人が見たらまた違うのかもしれない。
SUPER 8』に続く80年代少年少女モノですな。作り手がそういう世代になってきたということか。


主役の二人はとてもよかったです。ルービック・キューブとか、子供部屋の壁の月面とか、印象に残るディティールも多い。


しかしヴァンパイア化したアビーがケモノ過ぎる。びゅんびゅん木に登るあたり、ちょっとどうかと思った。まあ吸血鬼=凶暴な獣のイメージなんだろうけど、チャカチャカした動きがどうにも冗談っぽい。空を飛ぶシーンはうまいこと省略してるのになあ。


観ながら、いいんだけど、なんかもうちょっとこう…と思ってしまい、元の映画ならその辺クリアしてるんじゃなかろうか、とつい妄想してしまう、そんな鑑賞となってしまいました。あんまりよくないねそういうのは。