立方体地球

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みかけは平面だけど角に近付くにつれて角度のきつい坂になる、という事態の不思議さは、通常の地球がみかけは球体(水平線が湾曲していてその向こうが見えない)なのにどこまで歩いていっても平面だという不思議さの丁度裏返しだなと思った。
それってクリストファー・プリーストの『逆転世界』思い出すなあ、と思ったらF速のコメント欄でも挙げている人がいた。
地球が立方体でも物理的に面白いことはあまりなさそうだけど(要は地球にでかい山ができたのと同じ)、あれこれ妄想するとなんだか面白くなってくるのは、私たちが球体の上で生まれて進化してきた生物だからですね。環境が知覚の枠組みを決定しているということ。そういうことに気付かせるのがSFの使命なのだ。と思っていた頃が私にもありました。
ところで人類は地球が球体であることをわりと早く認識したけど、立方体地球の住人は地球が立方体であることを認識するのにもっと時間がかかりそう。球体は表面が一様だから部分から全体を類推できるけど、立方体はそうではないので。そこで「世界の本当の形」に気付くまでの困難をドラマとして描けば面白いかも。いやそれ『逆転世界』そのものだ。

さて次回は「もし地球がルービック・キューブだったら」について考察します。嘘です。