Gangpol & Mit、ヒゲの未亡人

福岡のライブイベントであるところのハイコレ83に行ってきました。
初めて行ったよハイコレ。もう83回もやってるなんてすごいね。場所は中州のGate's 7。最近できたピカピカのライブハウス。畏縮するわー。でも黒はんぺんのフライは一枚100円で美味しかった。

最初はHARAKIRI。ジャンベの二人を中心にサックスとか口琴とかおねーちゃん二人のダンスとか神楽とか舞踏とか入り乱れる。口琴がいい音。後半、"ワレワレワ、ウチュウジンダー"と繰り返しはじめてサン・ラかと。いろいろ盛りだくさんで楽しゅうございました。

araki kentaMSXの音源のみでゴリゴリ作るエレクトロニカ。プロジェクターでMSXによる懐かしい感じのCGを流しつつプレイ。CG流す時にいちいちrun"gmとか打ち込んでるのがかっこよい。あーBASICのLINEとかで図形描いてたの思い出すなー。福岡市民的にはあれだ、旧カホ無線の2階を思い出す感じだ、って多分30代以上しかわからない。MSXでヤるというコンセプトに徹底的に殉じているのが美しかったです。

拡声器もったお姉さんの歌と、二人組のミュージカルダンス+歌を経て、ヒゲの未亡人登場。
背景にはプロジェクタから赤い垂れ幕の映像が映し出されています。映像はMacノートから流している模様。

いよいよスタート、と思いきや、ポン、とマックの警告音が響く。DVD再生でちょっとトラブったらしい。ややアセるヒゲの未亡人。
「‥警告音、というのもイヤなものですね」ポン「コンピュータ使ってるといろんなアラートメッセージを見ることがあるわけですが‥」ポン「“ファイル移動中です”とか、“検索中です”とか、“終了中です”とか‥」ポン「“終了中”って…終了中というなら‥この世界はいつだって終了中のようなものではないでしょうか」ポン。
事故だ。うーむさすがだ。とも言ってられず、DJの人が「ではみなさんじゃがたら聴いてお待ち下さい」ということで、しばしの間じゃがたらが流れる。“日本人てkleine〜” 

数分後に代替手段が見つかったらしく、ライブは無事リスタートしました。

歌い踊り背景の映像と戯れるヒゲの未亡人・ゾラは妖精のよう。いや妖精つうかヒゲの未亡人なんだけど。2Dと3D、男性と女性、虚構と現実、オリジナルと複製、現在と過去、日本とおフランスの境界で歌い踊る存在を妖精と呼ばずになんと呼ぼう。とかなんとか言ってみる。

一曲目はまだちょっと脳が戸惑いながら見てる感じでしたが、「三十路の小娘」から先はグッと引き込まれました。最後は感動的だった‥だった気がする!

次はnontroppo。このイベントでは一番普通のライブっぽく盛り上がった。一番前で三歳くらいの子供が踊ってました。たいへん楽しそう。

トリはGangpol & mit
ボルドーから来た二人組が展開するアニメーションと音楽のショウ。早足駆け足スキップとりまぜて目まぐるしくも楽しく続く映像+音楽遊園地の一巡りでありました。アニメーションはロトチェンコがデザインしたみたいなキャラクターが楽しい。あと謎の対戦ゲーム画面とか謎で面白。Flashで作ってるのかなあアレ。
映像の比重が大きくてライブとしてはどーなんだろという感じもあったけど、二人はステージで妙な帽子を被ったりボイスを重ねたりリアルタイム映像を取り込んだりしてがんばってました。しまいには機材の上に昇って飛び下りたりしてたけど、それがまたキマらず、いやキマらないところが良かったんですが。

まあそんな感じで。
楽しかったです。