ミシェル・ウエルベック『プラットフォーム』

プラットフォーム

プラットフォーム

ウエルベック初読み。なんか登場人物がセックスしてばっかりで、山本直樹のマンガみたいだ。ってなんでもマンガにたとえてしまうのもどうだろうとは思いますが。例えばセックス観光というテーマに山本直樹一色伸幸『僕らはみんな生きている』を思い出したりした。懐かしいなあバブルの頃のマンガだ。
一貫して面白く読めるんだけどこれは酷い●●だと思ってしまうところもいろいろあって、そういう●●な部分は作者が素で酷い奴なのか、それとも●●でも目をそらさずに書くべきなのだということで書いてるのかわかんないです。時に[これはひどい]と思いつつも最後まで読むのを止められずに読んでしまったから[これはすごい]というべきなのだろう。一貫して不快だけど一貫して思考している小説という印象。