NHKスペシャル・激流中国

というのを昨夜と今夜とやってたのだが。濃かった。昨夜は中国で拡大し続ける格差の話。中国の大都市で、エリートで金持ちの若造が一億のマンションを気軽に購入し、夜な夜な仲間の富裕層と中華料理食べながら情報交換してる。一方、貧しい村から出稼ぎに出てきたお父さんがいるわけですよ。で、正月に故郷の子供におもちゃを買おうとしたものの、店に並ぶ商品にはとても手が出ない。肩を落として歩くお父さんがふと見上げると、街の電光掲示板に“…平等な社会を建設しよう…”みたいなスローガンが流れる。あなたがたもう一度革命起こすべきじゃね?と思ったんだが、日本人が言う筋合いじゃないしなあ。んで今夜は中国社会の中で苦闘する小さな雑誌の話。若い記者たちが取材しようとするのが「人さらいから娘を買ったことを集団で隠そうとする村」とか「謎の不動産王」とか、なんかジャーナリストより特撮ヒーローでもつれてきた方がいいのではないかと思える“悪”。村に買われた娘を記者が取材にいくと、村人の監視役が張り付いてきて微妙に緊張した空気が走る。記者はその後村人に連行され、尋問されたりする。まるで映画。しかしNHKがその様子を横で普通に撮影してるってのも実に不思議な感じでした。あの状況でのNHKの立ち位置はどーゆーことになってるのだろう。まーともかく、面白かったです。よくも悪くも極端な国やね中国。魯迅の言葉がまだ生々しい感じ。