ヒロシマの夜

この日は広島の風俗街の真ん中にあるカプセルホテルに宿泊。ホテルの前にきて思い出したが、そういえば前回広島に来たときもここに泊まったわ。
一泊2300円と驚異的に安いんだけど、入り口の受付がいかにも木賃宿というか旅人収容所というか、まあホテルという感じではないです。でも、中は清潔で不自由はありません。

夜10時頃パルコの前の広場で人を待っていたら、若者がたむろしている階段の端に、物陰からこっそり、というかんじでおじさんが一人出てきて、目立たないように階段のはしっこに座った。
おじさんは、顔は40くらいのおとなしめの会社員という感じ。そして、体操服とブルマを着ていた。
しばらくして気付いた男の子が気付いておじさんに携帯のカメラを向けた。おじさんに気付いて笑い声を上げる女の子たち。おじさんはそそくさと立ち上がると階段の裏へ逃げた。何人かが追いかけたけど、すぐにあきらめたらしく戻ってきた。
「なんだったのあのおじさん」「でもおじさんかわいかったねー」などと女の子たちがしばらくの間きゃーきゃー話してた。
私はそれを見ながら、そうか広島の夜はこーゆー感じなのかと得心した次第です。