岡崎京子『ヘルタースケルター』がドイツで出てたという話

そろそろ岡崎京子の仏語訳とか出てないかな、と思ってフランスのアマゾンで検索してみたら(もちろん仏語なんて読めない。ただKyoko Okazakiで検索するだけ)
"Helter Skelter (Broché)" de Kyoko Okazaki
というものを発見。去年出たのか。
http://www.amazon.fr/gp/product/3551786348/
レビューはまだ付いてない。付いてても読めないけど。
表紙カッコいいです。これは、日本版の冒頭に入ってるイラストですね。


…売れてるのだろーか。


出版してるのはカールセン社というところらしい。
カールセン - Wikipedia
…あれ、ドイツの会社ですか。
じゃあ、これ独語訳なの?なんだか意外だ。
ちなみにこれがカールセン社のCarlsen Comics公式ページ。
http://www.carlsencomics.de/cc/
日本のマンガを大量に出しているようです。かなり見境ないなー。
へルタースケルターの紹介はこちら。ドイツ語で関連画像はなし。
http://www.carlsencomics.de/cc/show.php3?id=103&nodeid=103&grid=402&proid=gr&katid=103&aid=0&ak=gr

てことは、ドイツ人だったらレビュー書いてるかな?と思ってドイツのアマゾンを見てみた
http://www.amazon.de/gp/product/3551786348/
おお。ドイッチュラントの方が星5つ付けてるよ。よかった。レビュー読めないけど()。

ちなみに岡崎京子の仏訳については、フレデリック・ボワレ氏がCasterman - Sakkaという叢書で紹介するようなことがボワレについてに書いてあります(2004年のところ)。
Casterman - Sakkaはラインナップ見るとなかなかすごくて、高野文子の『黄色い本』出してます。あれは確かに大傑作だと思うけど、"東北で『チボー家の人々』を読み続ける少女の日々"を描いた作品が仏訳されてフランス人に読まれるというのは、実になんとも不思議な感じ。面白いなあ。あと黒田硫黄の『大日本天狗党絵詞』も入ってるけど、違和感なさ過ぎだと思った。


※【追記】2007.09.12
kio(Berlinbau)さんのblogに独amazonのレビューの翻訳が掲載されています。
岡崎京子のヘルタースケルター、ドイツ語版を買ってみた。 : 本日の工事中
ヘルタースケルター』の表現の衝撃はあちらの読者にもしっかりと伝わっているようです。
マンガの台詞の翻訳についての、kioさんのコメントも興味深いです。