首相官邸に幻覚キノコ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051013-00000041-jij-pol

 首相公邸の前庭に麻薬原料植物として麻薬取締法で栽培・所持が禁止されている毒キノコ「ヒカゲシビレタケ」が自生していることが分かり、13日午後に除去されることになった。
 問題のキノコは小泉純一郎首相が12日朝、首相公邸を出邸する際、前庭のシラカシの根元に生えているのを発見。「食べられるのかね。毒キノコ? 東京でキノコか、面白いね」と珍しがり、面会に訪れた三村申吾青森県知事にも「官邸にキノコが生えてんだよ」と宣伝していた。 

ヒカゲシビレタケはかの有名なシロシピンを含有するキノコだそうです。
http://www.sue.shiga-u.ac.jp/kinoko/kinoko-c.htm

〔中毒症状〕ヒカゲシビレタケなどのシロシビンによる中毒は,幻覚などの症状の他に,しびれや瞳孔反射がなくなるといった症状が出る。中毒状態は4- 6時間続くが,死亡することはまずない。ヒカゲシビレタケもPsilocybe mexicanaや Psilocybe cubensis と同様に,シロシビンやシロシンを含むむことが判明した.

 ヒカゲシビレタケによる中毒が最近東北で相次ぎ,10名の中毒者の症状を,精神医学的に分析し,次の3つに分類した。すなわち不快な酩酊感,しびれなどの身体症状のみを示す第1群,視覚性変化を主として示す第2群,昏迷状態や錯乱状態をその極期に示す第3群である。

〔毒成分〕毒成分としてシロシン及びシロシビンが知られている。シロシンは不安定で,空気中の酸素により急激に壊れる。シロシビンはきわめて安定な化合物である。ヒトに対する平均作用量は10mgで,4-6 時間効果がある。ちなみにLSD のヒトに対する平均作用量は0.1 mgで,持続時間はシロシビンよりやや長く,8-12時間である。

 ほ乳類の神経系では,情報の伝達のほとんどが神経伝達物質の放出によるシナップスによっている。末梢神経系においてはアセチルコリンノルアドレナリンが伝達物質である。中枢神経においては,γ-アミノ酪酸(GABA),アセチルコリンセロトニンノルアドレナリン,ド−パミン,グリシングルタミン酸など10種ほどの伝達物質が1960年代までに知られていた。1970年代に入りエンケファリン,エンドルフィン,キョウトルフィンなど神経ペプチドがあいついで発見され,高等動物の神経組織だけでも,現在30数種の神経ペプチドが発見されており,将来その数は数百に達するだろうといわれている。

 シロシビンは脳の中枢神経における伝達物質の一つであるセロトニンに構造が似ているため,セロトニンリセプタ−に作用し,幻覚を引き起こすと考えられている。

死なないなら安心。サイケデリック行政改革を望みたい。郵政幻覚化とか。年金の代わりにキノコの胞子を配付するとか。