AMSFF 2013

先日『アニメーションと音楽のショートフィルムフェスティバル 2013』というものに行ってきた。
音と映像のシンクロをテーマにしたショートフィルムが22本と、岸野雄一氏のレクチャーと、ギャングポル&ミットのライブ、というメニュー。ギャングポル&ミットは数年前に一度ライブに行った(その時ヒゲの未亡人もーー今回は地元では岸野氏はレクチャーだけで残念。そのレクチャーも時間不足でほんのさわりだけだったので残念の二乗)のだが、前の時より良かったような気がする。
ギャングポル&ミットは映像と生身のアクションと音のシンクロで聴き手を引き込むテクニックが巧みだ。演劇的というより遊戯的、悪戯的、足カックン的であり総合的には心身をほぐすマッサージ的なのだった。
ショートフィルムの方は、実を言うと見る前は退屈な実験映画が多いんじゃないかと危惧していたんだが、そんなことなかった。サウンドと映像がシンクロしてればそれだけで純粋に快感であり、頭でっかちなコンセプトとは反対側の部分を刺激される。
このイベントで上映されたショートフィルムの多くはWebでも観ることが出来るようだ。Webで観ることが出来て、かつ面白かった作品を以下に並べる。なお、Webで見れるからわざわざ上映会で見なくてもいいじゃんというのは間違いで、でかい画面&いい音響でみんなと観たほうがずっと面白いです。
以下動画を並べるので畳もう。Youtubeの動画に加えて、Vimeoで観れるのはリンクを貼っときます。Vimeoの方が高画質なのでおすすめ。

Cold mailman - Time is of the essence / André Chocron // Frokost Film


http://vimeo.com/24306741
ノルウェーのインディーバンドのPV。団地趣味の人に。

Doit Science - 都市計画 / ONIONSKIN


http://vimeo.com/44190972
シムシティ的な。田園から都会へのメタモルフォーゼが良いですね。

An Eye For Annai / onathan Klassen, Daniel Rodrigues


「ぼくを探しに」みたいな(ちょっと違う)。ひたすらかわいい。

Mr.Understand - 小学生の事情 / 土屋萌児


小学生自由自在。

Bolero / Ivan Maximov


http://vimeo.com/9230153
Ivan MaximovはYoutubeで他の作品を見ることができるけど、すごく変で面白いイマジネーションの持ち主。この手の不条理なユーモアは好き。

Jason Forrest - War Photographer / Joel Trussell


何故かバンド合戦を始めるバイキング達! 何故か登場する巨大ロボ! 何もかもが素晴らしくバカ。大音量で首振りながら観るべき。

Middle Dog Gets Angry / George Gendi


一見素人臭く見えるけど優れたアニメーションだと思う。しりあがり寿的なディフォルメ。無心にラッパを吹く犬がかわいい。

CHANNELER / 大橋史


http://vimeo.com/channels/365786/36750003
タイポグラフィで描く今時の若者の肖像。クオリティ高い。

The 1000 people band / Gangpol & Mit


ギャングポル&ミット。これもいいけど、ライブのほうが面白いです。

Tv on the Radio "Me-I" / Daniel Garcia


http://vimeo.com/6408043
鳩がみる悪夢。高画質のVimeoで観たほうが悪夢的な雰囲気が迫って良いです。

MODERN No.2 / 水江未来

Trailer↓

全編はこちら↓
http://creative.arte.tv/fr/space/Court-Circuit_Labo/message/17356/Mirai_Mizue____Modern_no_2___2011/
これは素晴らしい。純粋に形態が動いているだけなのだが、音楽とのシンクロが抜群に気持ち良い。昨年のアヌシー国際アニメフェスで音楽賞をとったそうです。

Una Furtiva Lagrima / Carlo Vogele


魚が食べられなくなりそうなリアリティ。最後のクレジットも凝ってる。

GaBLé / WHo TeLLS you ? / Yannick Lecoeur


http://vimeo.com/20895452
ちょっと意味わかんないですけど、無闇にバカっぽくてよろしい。