父親

食事を受け付けなくなったので点滴で様子をみることになった。口からの食事を受け付けなくなった直接の原因は医師もよくわからないらしい。
今は大抵の時間眠っている。時折声をあげる。意識は見かけよりはっきりしているようだけど、言葉はまったくはっきりせず、一言聞きとるのも結構大変だ。問い掛けにわずかにうなずくのと頬をこわばらせるのを観察して諾否を知る、という感じ。
父の手足はかなり細くなった。でも身体はいまだにずっしりと重い。