海野十三『ある宇宙塵の秘密』

ブックマークレットのテストで青空文庫をいろいろ読むうちに、海野十三『ある宇宙塵の秘密』という短編を読んだ。
なんというか、受けた。
青空文庫の図書カードより、海野十三について

日本におけるSFの始祖となった小説家。本名は佐野昌一。徳島市の医家に生まれ、早稲田大学理工科で電気工学を専攻。逓信省電気試験所に勤務するかたわら、1928(昭和3)年、「新青年」に『電気風呂の怪死事件』と名付けた探偵小説を発表して小説家としてデビュー。以降、探偵小説、科学小説、加えて少年小説にも数多くの作品を残した。太平洋戦争中、軍事科学小説を量産し、海軍報道班員として従軍した海野は、敗戦に大きな衝撃を受ける。敗戦翌年の1946(昭和21)年2月、盟友小栗虫太郎の死が追い打ちをかけ、海野は戦後を失意の内に過ごす。筆名の読みは、「うんのじゅうざ」、「うんのじゅうぞう」の二通りが流布している。丘丘十郎(おか・きゅうじゅうろう)名でも作品を残し、本名では電気関係の解説書を執筆している。

というわけで勿論名前は知ってるんだけど、実はちゃんと読んだ事が無かった。
『ある宇宙塵の秘密』は短いのですぐ読めます。「ほしのこえ」の原作です。嘘です。
海野十三 ある宇宙塵の秘密
いやもう最初から最後まで突っ込みどころだらけなんだけど、まあ昭和10年ですから。時代を考えれば、テレビジョン、ロケット、火星への冒険、世論の反応といったトピックを短編にまとめあげた手腕はさすがというべきだと思います。
しかし、それにしてもよそのロケットを勝手に打ち上げるのはどうかと思います博士!