本屋で

欲情の作法
渡辺淳一の新刊『欲情の作法』が展示棚に並べてディスプレイされてるのを見た。スゴいねあれ。いや中身は何書いてあるか知らないが、表紙が。文字だけのシンプルな表紙で、これはまあ、昔の古い本とか、自費出版本とかにありがちですね。でその題名の黒い文字、縁がピンクで、発情してるみたい。切羽詰まった空気が迫ってくる。社員旅行で泥酔した部長が迫ってくる感じというか。怒張って言葉を思い出した。
いや、あの、エロいのはいいですよ。エロいのならいい。でもこれ、エロくはない、よね。単に醜いというか。文字しかないのになんだかえらい嫌悪感を感じてしまった。まあ著者名との相乗効果があったのは否めない。
でも幻冬舎だから、売れるように計算して作ってんだろうなあ、きっと。作る人がいて買う人がいる。うーむ。またこういう本が数年後にはブックオフに100円で並んで見る人をしょっぱい気持ちにさせるのだ。いや文句を言う筋合いではないけども。