ファイアボール

第五話を某所で見る。調子が狂ったゲデヒトニスの中をドロッセルお嬢様が覗く話。今回のオチは往年の吾妻ひでおのようだった。というかファイアボールは全体に昔の(80年頃かなあ)吾妻ひでおを思い出す感じ。美少女(ロボだけど)・SF・パロディ・不条理ギャグってのが。もっとも、そんなの吾妻だけじゃないだろといわれれば、その通りでございますお嬢様、とゲデヒトニスの声で言うしかないが。
2分間の短編アニメ、というのはwebでの利用を考えたものだろうか。スタッフが好きなように作っているように見えて、実は結構いろいろ考えて作られている気もする。最近のアニメはあっという間にネットに上がって、ファンサブ海賊版の英語字幕)がつけられてyoutubeに上がるわけだけど、第五話のネタはファンサバーへの挑戦かってくらい翻訳困難なネタをたたみかけてた。このへんにも裏読みすれば何かあるような…ないような。ディズニーアニメと日本のアニメの違いの一つはキャラクターの身ぶり、ジェスチャーなんだけど、ここで無表情なロボットキャラを投入したのも興味深い。キャラクターの表情を殺したうえで、「お嬢様と執事」という関係性と声、そして動きで日本的な萌えとギャグの感覚を再構築してみせている。考えてみればこの国には二次元萌え以前にメカ萌えというのもあったのだった。産業用ロボットにいちいち名前付けたり。