インクジェットプリンタ出力

近年はインクジェットプリンタの進歩のおかげで素人でも印刷物が自由に作れるようになった。スバラシイ。
のだけど。
いや先日、とある紙モノの自主制作物の展示会に行ったんです。作品はどれもレベルが高くて、面白かったのだけど、なんだかこう……何かもうひとつ物足りない! と。
なんでだろな、と思って。
で、理由の一つはインクジェットプリンタかなと。その展示会ではインクジェットプリンタを使ったと思われる作品が多かった。最近のプリンタはほんと性能高くて、絵や写真がキレイなまんま印刷できるんだけど、何か表情がのっぺりしている。そして微妙にエッジがぼやけている。……気がする。いや多分気がするだけで、目じゃ判別できませんが。
なんだろうなあ。イメージが紙の表面からわずかに浮いてる感じがする。別に活版印刷しろ、とは言わないが。
インクジェットプリンタの出力って今そこらじゅうに溢れてて、多分看板とか飯屋の垂れ幕とかもプリンタ出力が多いんじゃないかと推測しますけども(詳しくは知らない)、郊外あたりで、その手のちょっと色褪せたプリンタ出力画像を見かけるとなんだか荒んだ気持ちになる。PC+インクジェットプリンタのお手軽さ、お仕着せ感、絵も文字もCMYKのドットに変換されるどこまでもフラットな感じetc.が私の心を疲れさせるのです、って別にそれほど感じやすくもないけどナ。
ともかくインクジェットプリンタにはなんだか歯がゆいところがあります。印刷っていうよりあくまで出力って感じなのよね。いや、違いはわからんが……