激流中国「チベット 聖地に富を求めて」

先ほど見たのだけど面白かった。『激流中国』は面白い。しかし面白がってていいんだろうか。いや別に政治に目覚めたとか、何か運動を始めたいとかではないです。もっと素朴な話。現在の中国のように明確な格差や断絶をはらんだ社会は自然に物語を生む。その物語は非常に普遍的な形で「面白い」。でも別に、カメラの向こうの人たちは物語を作り出そうとしてダンゼツやカクサしてるわけじゃないんだよな、とつい考えてしまう。物語、物語、物語って何だ。
しかし、それにしてもドキュメンタリーなのにあの物語性。今回はチベットに押し寄せる観光化=資本主義化の熾烈な波を描いた回でしたが、チベットでホテルを経営する漢人オーナーがなかなかすさまじかった。苛烈、熾烈、猛烈な資本家精神。