艶噺

古本で志ん生の艶笑落語の本を読んでたら、枕の小咄で面白いのがあったのでちょっとメモ。
大名屋敷に奉公に出してた娘が暇を貰って実家に帰ってきたが、どうも様子がおかしい。
医者に見せると、娘は妊娠していると言う。
男子禁制の女中部屋に奉公にやった娘が妊娠して帰ってきたとはどういうことだ。親は驚き、相手は誰だ、と問いつめるが、娘は泣くばかりで答えない。

母「相手がなくって、おまえ……赤ちゃんができるわけがないじゃないか」
といって、娘の手文庫を調べてみたら、その例の……張形が出て来た。
母「これで赤ちゃんができンですか、えッ、おまえ、これで赤ちゃんができるとでもいうのかい?」
といいながら、おッ母さんが、その張形をヒョイッと裏返したら、“左甚五郎作”と書いてあった。

‥‥と、これ手元の本だと『鈴ふり』の枕で出てくるんですが、検索したら『四つ目屋』っていう独立したタイトル付いてる話なんですね。そういや前に聞いた事あるような気もする。
第95話「四つ目屋」
四つ目屋というのは江戸時代にあったアダルトショップだとか。実在の四つ目屋の話もなかなかきょうみぶかい。