アレっぽい電子出版とか自費出版とか

mixiでのとある話題から
http://www.infocart.jp/new/index.php
というサイトを知る。な、なんだかアレな感じ。とりあえず商品の値段が高い。ヤフオクとかで売ってる情報商材みたいなタイトルが一万超えた価格で並んでる。小説のカテゴリには自費出版系にありがちな素人作家・詩人の作品もある。しかしこの手のダウンロード販売ってふつう数百円からだろう、なんだか全体に高価だよな、と思って規約を見たら商品価格の下限が1000円で、上限は16万円。じゅーろくまんえんて。
出品者は最初の登録に5000円かかるのだと。アフィリエイトや有料メルマガも提供、とサービスは一通り揃っているのだが、トップページの売上ランキングは現時点でまったく空欄のような。もう動いてないのかな。

ねずみ男「フハッ」

まあでも、共同出版と称して素人作家からン百万とる出版社よりずっとマシかもしれない。最近写真家の藤原新也氏がblogでとりあげたせいもあって、その手の出版社が一部で話題になっているようで。
こちらに関連リンクなど。
すっと昔、編集者の末井昭氏が「本なんて書いた人しか読まないんだからさ、著者からお金もらってきれいな本を30冊くらい作ってあげればイイんだよ」と言ってたってのを何かで読んだ、この手の出版社がやってるのはそういうことだよね。いや、適正な価格で自費出版するのはとてもまっとうな商売だと思うけど、一連の証言や体験談を読んでるとその価格はちょっと適正とはいいがたい、みたい。幻想を売ってますなあ。
Yahooブログ検索でS風舎を検索してみると、この出版社の問題点を指摘する人がいる一方で、この手の商法にひっかかりかけてる人のblogもちらほらと見える。
S風舎の主宰するコンテストに応募すると、「あなたの作品は残念ながら大賞は逃しましたが、素晴しい作品だと思うので出版しませんか」と言ってくるらしいのね。そりゃまあプロから褒められたら喜ぶわなぁ。
こんな感じ
WikipediaにS風舎から本を出している作家の例があった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%8A%E6%B1%A0%E8%8B%B1%E4%B9%9F
ノートで「こういう人まで作家に入れていいのかよ」と議論になってる。一方、この方の公式サイトは気合い入りすぎていて少々怖いのだった。