夢のページ

久々に明晰夢のようなものを見た。自分は夢を見ていると自覚しながら、夢のなかで雑誌を読んでいる。テレビブロスのようなレイアウトのコラムページだった。書いてある文章は何の意味もないナンセンスなもので、読み返すたびに異なったものになる。面白くなって新聞のテレビ欄やページが茶色に古びた単行本も読んだ。古本は、知人がジャズについて書いたエッセイだった。マイルスがどうとか。
読みながら、自分の寝息が歯の間からすうすうと漏れるのも聞いていた。よほど眠りが浅かったのか。
夢の中から言葉を持ち帰りたかったけど、駄目だった。目が覚めると同時に思い出せなくなった。新聞のテレビ欄の深夜アニメの番組に「スティーブンギャラクシー」というものがあったのだけ覚えているが、あまり面白くない。
もしああいう夢を自由に見ることができたら、少なくとも読むものには不自由しないわけだな。