NHKアーカイヴス「ヤングミュージックショー“KISS”・77年」

最後の方だけ見たけど面白かった。コンサートもだけど終わった後のコーナーが。
77年のKISS初来日コンサート映像→79年の教育相談番組より、「ロックに夢中な息子」に悩む親の相談の回→”なぜかくのごとき騒音を白昼公共の電波を使って流すのか"という抗議をうけたNHKの波多野ディレクターのインタビュー('82)→95年、メルボルンでオーケストラと共演するKISS(オーケストラメンバーも全員KISSメイク!)→なぜか大槻ケンジのコメント。
この畳み掛けるような展開が実に素晴らしかったです。わろた。
KISSのコンサートがバカの出発点だとするとそれに夢中になる高校生・悩む親・抗議する視聴者・正当性を弁じるディレクターはバカへの時代の応答、そして90年代に到ってメルボルンで総メイク状態で演奏するオーケストラ+KISSの面々は、いわばバカの彼岸へ達した涅槃の境地といえましょうか。これらすべてを加賀美幸子アナウンサーがあのむやみに安定した語り口でつなぐのだから、 たまりません。惜しむらくは加賀美アナウンサーもKISSのメイクをしてほしかった。