朝から山に登ってきた

知人に誘われて山に登ってきた。

山といっても数十分で登れるようなところだ。でも山道があまり整備されてないので、野性味はあるというか、ちゃんと登山した気持ちになる。
夜明け前に出発して登り始め、途中のポイントで日の出を視た。空に流れる薄い雲が朝日に染まって美しい。眼下の薄青い街には明かりが点々と残っている。


山に登ってる間、その知人のかなり大変な現状の話をきいた。
いろいろと酷い話で、そのままテレビドラマのネタになりそうな話でもある。自分だったらまあ目をふさいで逃げてしまうだろうなあと思うのだけど、その知人は逃げずに自分が正しいと思うことをやってる。尋常でなく強い。見かけは小柄なんだけど。
そういえばその知人、久しぶりに会ったら髪の毛脱色して白になっていた。超サイヤ人的なものを感じた。
それにしても難病や不幸につけこむオカルト商売をしている連中は地獄に堕ちるといいと思う。


山のてっぺんには小さな神社があった。鳥がしきりに鳴いていた。
鳥の名前や樹木や植物の名前がわかればいいんだけど一つも知らない。
山を下りる途中でコンクリートの関の上に登ってしばらく寝転がって空を眺めた。青空を見ていたら、自分の眼球についたゴミがミジンコのように漂うのが見えた。眼球のゴミをじっくり見るのも久しぶりな気がする。
そのコンクリート構造物の上に生えていた木。