Filk、おっくせんまん
暗黒太陽の浮気娘 (ミステリアス・プレス文庫―ハヤカワ文庫 (10))
- 作者: シャーリン・マクラム,浅羽莢子
- 出版社/メーカー: The Mysterious Press
- 発売日: 1989/07
- メディア: 文庫
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で今日、ちょっとした偶然から、SFファンのそういう音楽を"filk"と呼ぶことを知りました。常識なのかもしれないけど知らなかった。
2005年のWIREDに日本語での紹介記事がありました。
http://wiredvision.jp/archives/200509/2005090806.html
こうした曲が一般のテレビやラジオで放送されることはほとんどないが、インターネットやピアツーピア(P2P)の世界では人気を博している。ウェブサイト『フィルク・コム』では、フィルク関連のメーリングリストや各地のイベントを紹介するかたわら、世界で唯一のフィルク音楽専門のインターネット・ラジオ局も開設している。ここでは、ザ・キンクスの曲『ローラ』の替え歌『ヨーダ』や、ジャズの名曲『チャタヌーガ・チューチュー』の替え歌『大いなるクトゥルフのねぐら』(クトゥルフはH・P・ラブクラフトの高名な怪奇小説[『クトゥルフの呼び声』邦訳は東京創元社刊の全集に収録]に登場する神、およびその小説世界から派生した架空の神話体系の名前)などを聴くことができる。
filkの定義、歴史、スタイル、題材etc.については英語wikipediaに詳しく載ってます(詳しすぎて読む気が失せる)。
Filk music - Wikipedia
filkの賞としてペガサス賞というのがあるそうで
Pegasus Awards
2007年のベストfilk賞はRob Balder and Tom Smithの"Rich Fantasy Lives"でした。
Pegasus Awards - Rich Fantasy Lives
歌詞をざっと読んだら現実逃避讃歌(?)みたいで笑った。自虐なのかなんなのか。これ、早川さんに聴かせたい曲だな。
共同体のあるところには歌がある。ニコニコ動画で"おっくせんまん"が盛り上がる、というのも同じだよなーと思います。
おっくせんまんの歌詞ができるまで。(訂正あり) - Myrmecoleon in Paradoxical Library. ニコニコ分室 - ニコニコ部
再びWIREDの同じ記事から
「初期のフォークと同様、フィルク音楽も口伝えで――あるいはモデムを伝って――広まっている」と、ジョー・ベサンコート氏は言う。ベサンコート氏は、正統派フォーク音楽のミュージシャンとして知られるが、フィルク音楽の愛好者にも人気の高い現代のカウボーイだ。
「たいていの曲は作者不詳で、人々が共通して抱いている気持ちを代弁している。私は自分の曲をアルバムにして売っているが、同じ曲をMP3ファイルで手に入れてもらっても構わない。そして歌ってほしい。歌は歌うためにあるのだから」。ベサンコート氏はそう話すと、コンコード音楽祭の出し物の1つ、『トータリー・テイストレス・タレント・ショー』で演奏するためステージに向かった。