検索神

夜中にhttp://anond.hatelabo.jp/20071114230656を読んでふと思い出した、昔考えた妄想ネタ。

神様がいるなら、いや閻魔大王でもいいんだけど、きっとその神様はGoogleをもっとすごくしたような検索システムを使ってると思う。だって死後にその人の人生の善し悪しを判定したりするわけでしょう。そのためにはその人の人生における全行為をすばやく検索し評価するシステムが必要になる。それがまーキリスト教だと天使なのかな。検索エンジンのロボットがWebを巡回してサイトをインデックス化するみたく、天使はくまなく宇宙をスキャンしてる、みたいなイメージ。
で、神様がそういう検索エンジンを運営してるなら、これに対立する悪魔はあれですね、スパム業者だ。偽の情報を大量にばらまいて検索結果に影響を与えようとするのが彼の役割になる。偽の事物とかをいっぱい宇宙にばらまいて、神のGoogleに影響を与えようとするっていう。
天使vs悪魔の情報戦争、みたいなお話はファンタジーとかの枠組みとしてどうか、と思ったんですが、こうして書くとまあなんというか普通だ。そういえばP.K.ディックの後期作品に出てきた図式もこんな感じだった気がする。情報システムである神の中に邪な存在が割り込んで「偽の現実」を作り出す、っていう。
最近Webを検索中に、既存の文章をカットアップしてでっちあげた検索スパム狙いのblogにぶつかることが多いけど、ああいうのを見るとディックの小説に出てきた偽物たちを思い出す。人間がしゃべる言葉を上手に真似るシミュラクラたち。