生存報告


生きてます。写真は特に意味はないですが某所で焼かれていたサンマ。

こないだ用があって実家に行った時、岩波文庫木下順二戯曲集をみつけた。で、なんとなく暇つぶしに一篇だけ読んだ。読んだのは『蛙昇天』。
面白かった。読んでる途中で、中学か高校の頃にも読んだことがあることに気付いたけど。

『蛙昇天』は徳田要請事件を題材にした演劇。『蛙昇天』と徳田要請事件については、こちらのサイトが読みやすかったです。

『蛙昇天』はまあ昔の左翼演劇という感じはあって、保守政党を単純な悪役に描いて、ちょっと一面的な描き方ではあるのだけど。
でもともかく、この戯曲と、戯曲の元になった徳田要請事件には、個人の言葉が政治に巻き込まれた時にあらわれるどうしようもない泥沼の、一つの典型が現れていると思った。

ああ、こういうことは今もある、全然変わってないなあ、と。