『水からの伝言』批判が

今出てるAERAに載ってるわけですが。よいことだ。
この記事読んで改めて思ったんだけど、『水伝』って要するに呪術的思考の復活だよね。
フレイザー言うところの感染呪術?良くは知らんが。
水からの伝言とは - はてなキーワード
魔術 - Wikipedia
こういうものから自由になるのはなかなか簡単ではない。『水伝』教祖さんの「体内の108の元素が108の煩悩に対応している」なんていうデタラメな発言を笑い飛ばすのは簡単だけど、人間はどうも、そういうものにリアリティを感じたがるみたいなので。
人間が古くから持つ思考パターンが、つまりこの呪術的な思考ではないかと。で、『水伝』を支えるのはそういう古い思考パターンなのだ。
だから『水伝』を「非科学的である」と批判しても信者にはピンとこないのではないか。お水さん信仰を支えているのは呪術的なリアリティなのだから。

でまあ呪術は呪術でいいけど、呪術的リアリティを科学の領域、公的な知識の領域に感染させようとするなって話ですな。具体的にはガッコで教えんなと。

関係ないけど「皇室の男系継承」を「Y染色体」で根拠づけようとするのも、私には呪術的発想のように思える。比喩と事実が転倒してないか。たとえばY染色体で見たら男系継承はとうの昔に断絶してたことがわかった、なんてこともあり得るのに。