シーモンキー王の物語

シーモンキーの“発明者”、ハロルド・フォン・ブラウンハット氏が先月の28日に亡くなった。享年77才。
http://www.azcentral.com/arizonarepublic/local/articles/1221braunhutobit21.html
ブラウンハット氏は雑誌の通信販売広告における偉大なイノヴェーターだった。X線メガネ(服を透視できるというふれこみ)や、水を掛けたらむくむく毛が生えてくる怪獣カード、なんてのも氏の売り出したもの。取得したパテントの数は195。
なんといっても大ヒットはシーモンキーで、膨大な数が出荷された。実のところ海で採ったものでもなければモンキーでもなかったけれど。シーモンキーCBSのシリーズ番組になったこともある。1998年には宇宙にシーモンキーが運ばれた。
ブラウンハット氏自身はだんだん行動がキチガイじみていったようで、「深さ12インチの水を張った子供用プールに40フィートの高さから飛び込む男」のマネジメントをしたり「目に見えない金魚」を保証付きで売ったりした…というが、正直なんだかよくわかりません。
んでもって氏は極右でもあった。KKKとアーリア同盟に属していたという。
しかしワシントンポストの1988年の記事では、実は彼はユダヤ人なのだという。ブラウンハット氏はそのあたりの事情について語る事を堅く拒んだ。


なんだかヴォネガットの小説の脇役みたいな人だな…